もう一度抱いて
ライブが終わると、出演者とスタッフが集まって体育館で簡単な打ち上げがあった。
ジュースの入った紙コップを片手に、お菓子をつまみながら、みんなでうろうろと歩き回る。
そうやって他の大学のバンドさん達と話したり、お互いの曲の感想を言い合ったりするのは思った以上にすごく楽しかった。
「里桜ちゃん、ライブどうだった?」
小山君に聞かれ、私は楽しかったと笑顔で答えた。
「初めてやのに、ようやったなあ。ホメたるわ」
相原君が、よしよしと私の頭を撫でてくれる。
「一度ライブを味わうと、また出たくなるだろ?」
優しい顔でキョウセイにそう言われて、私はコクンと頷いた。
「なぁ。里桜ちゃんて、ちっちゃいなあ。背、なんぼなん?」
依然私の頭に手を置いたままの相原君が、突然そんなことを言い出した。
「え?155cmだけど?」
「155cm?俺より20cmもちっちゃいんや。かわいいなあ」
そう言って相原君は、私の頭をガシッと引き寄せた。
それを見ていた亜美がクスクスと笑って言った。
「やっぱり里桜はどこへ行ってもそういう扱いされちゃうね」
「そういうって、どういう?」
小山君が亜美に尋ねた。
「良い意味で、いじられキャラって言うか。里桜ってみんなから可愛がられるのよ。男女問わずね」
「あぁ、なんかわかる気がする。憎めない感じだもんな」
小山君がクスクス笑う。
「美人にはちょっと程遠いけど、童顔な感じが可愛いでしょ?」
亜美っ。それ褒めてるの?
どうせ私はガキっぽいですよー。
ちょっと虚しくなったので、ジュースを取りに一人テーブルへと向かう。
その時だった。
「里桜」
張りのある大人っぽい声で呼ばれた。
振り返るとそこには…。
京香が立っていた。
ジュースの入った紙コップを片手に、お菓子をつまみながら、みんなでうろうろと歩き回る。
そうやって他の大学のバンドさん達と話したり、お互いの曲の感想を言い合ったりするのは思った以上にすごく楽しかった。
「里桜ちゃん、ライブどうだった?」
小山君に聞かれ、私は楽しかったと笑顔で答えた。
「初めてやのに、ようやったなあ。ホメたるわ」
相原君が、よしよしと私の頭を撫でてくれる。
「一度ライブを味わうと、また出たくなるだろ?」
優しい顔でキョウセイにそう言われて、私はコクンと頷いた。
「なぁ。里桜ちゃんて、ちっちゃいなあ。背、なんぼなん?」
依然私の頭に手を置いたままの相原君が、突然そんなことを言い出した。
「え?155cmだけど?」
「155cm?俺より20cmもちっちゃいんや。かわいいなあ」
そう言って相原君は、私の頭をガシッと引き寄せた。
それを見ていた亜美がクスクスと笑って言った。
「やっぱり里桜はどこへ行ってもそういう扱いされちゃうね」
「そういうって、どういう?」
小山君が亜美に尋ねた。
「良い意味で、いじられキャラって言うか。里桜ってみんなから可愛がられるのよ。男女問わずね」
「あぁ、なんかわかる気がする。憎めない感じだもんな」
小山君がクスクス笑う。
「美人にはちょっと程遠いけど、童顔な感じが可愛いでしょ?」
亜美っ。それ褒めてるの?
どうせ私はガキっぽいですよー。
ちょっと虚しくなったので、ジュースを取りに一人テーブルへと向かう。
その時だった。
「里桜」
張りのある大人っぽい声で呼ばれた。
振り返るとそこには…。
京香が立っていた。