もう一度抱いて
誤解が解けたせいか、京香は次第に機嫌が良くなり、お酒を楽しみ始めた。


隣同士に座って、仲良く話すキョウセイと京香。


私はそれを視界に入れないよう、会話も聞かないようにしていた。


「なぁ里桜ちゃん、隣に座ってもええ?」


突然の相原君の言葉に、目を見開いた。


「どうしたの?」


「俺ら以外みんなカップルやし、なんかむなしいやん。

一人モン同士、仲良うしよ」


「はぁ…」


そう言って相原君が、私の隣に遠慮もなく腰を下ろした。


「ほな、お疲れさん」


カチンと一方的にグラスを合わせる相原君。


「里桜ちゃん、どないしたん?

さっきから元気あらへんな。

酒もあんま飲んでへんやん。

しんどいん?」


「えっ、そんなことないよ」


「ほんまに?」


「うん」


「ほんなら飲もう。

里桜ちゃん酒強いんやろ?

合コンの時、めちゃめちゃ飲んどったよな」


そう言って相原君は、ビールをおいしそうにぐぐっと飲んだ。
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