もう一度抱いて
拓真と里桜ちゃんがいなくなると、なんだか急に火が消えたようになってしまい、僕らはすぐに解散した。


キョウセイと朝田さんとは居酒屋の前で別れ、僕と亜美ちゃんはトボトボと駅までの道を歩いた。


「ねぇ、亜美ちゃん」


「ん?」


「僕ね、今日ずっと感じてたんだ。

朝田さんが現れてからずっと、亜美ちゃんの様子がおかしいって。

亜美ちゃんだけじゃないよ。

里桜ちゃんの様子もおかしかった。

三人は高校の同級生だよね?

高校の時、何かあったの…?」


僕の問いに、亜美ちゃんは急に足を止めた。


「小山君…」


「ん…?」


「小山君には話そうかな」


「え…?」


「でも、このことは、磯村君には言わないで欲しいの」


亜美ちゃんの口ぶりからして、何か深刻なことだなとわかった僕は、絶対に言わないと約束をした。


すると亜美ちゃんはゆっくり歩きながら、話し始めた。

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