予言と過去
それから長い拷問の日々が始まった。
実験と言う名目で、躯に電流を流されたり、水の入った容器の中に閉じ込められたり した。
何度も殺され掛けて、衰弱し、朦朧と する頭で、僕は考え続けた。
大罪を犯した自分は、死んで罪を償うべきだと。
それでも僕は死ねなかった。
何人もの龍族が呆気無く死んで行ったのに、僕は何故だか死ねなかった。
死んでしまいたいと言う気持ちに なる程、苦しい目に遭わされても、尊厳やプライドを ずたずたに されても。
そして、悪魔に捕まってから4年が経った。