禁域―秘密の愛―【完】
「私は………、蓮がいないとダメなの。これからも離れたくない………」
「っ、かれん………!!」
藤咲君も、かれんちゃんのその言葉に感極まったように涙をこぼした。
そして、かれんちゃんをその腕で抱きしめる。
「俺はお前が好きなんだ………。お前から離れるわけがないだろ………?お前が一番よく知ってるよな?」
「っ、蓮ッ………」
「かれんちゃん………、藤咲君………」
ああ………。この2人、本当にお互いを想いやっているんだ。
そして、今までお互いにその気持ちがあったけれど、その気持ちを持つ事が当たり前過ぎて気付かずにいたんだ………。
「これで………充分分かっただろ。お前達のしてきたことがどんなに間違っていたか」
桐谷君がそう言うと、2人共頷いた。
「ごめんね………瞳ちゃん。私、本当に無いものねだりで………自分が情けない」
「………ううん」
私は、そう言いゆっくりと首を横に振った。
………例え、その気持ちが本当の恋でなかったのだとしても。
それでも、桐谷君をどうしても好きで、止められない気持ちは私にも分かる。
だから、責めることなんてできない。
彼女は私と同じ………ただ純粋に桐谷君に恋をしただけ。