禁域―秘密の愛―【完】
そして私は、巧と学校の屋上へ向かった。
今日は穏やかな晴天で、吹き抜ける風がとても気持ちいい。
「気持ちいい〜っ」
「瞳、寝るなよ?」
そう言って、巧は私の隣に座り込んできた。
「ね、寝ないよ!」
「まあ、瞳が寝たとしても、一緒にいるから安心しろ」
「へっ………」
また………、巧は。
無意識で言われて嬉しい言葉を言うんだから………。
ちょっとからかわれても、思わず許してしまうし心臓がもたないよ。
「………ズルイよ」
「俺?ーーー何が?」
キョトンとしながら、私を見る巧。
う〜………、やっぱり分かってない。
「私ばっかり………」
「え?」
「………ドキドキしてる」
私は、思わずそう言うと、何だか巧の顔が気恥ずかしくて見れなくなりそっぽを向いた。