禁域―秘密の愛―【完】

「ご、ごめん………!う、自惚れもいいとこだよね………!」

私が慌ててそう言った時、暗くてよくは分からなかったけれど、何となく巧が笑ったような気がした。


そしてーーー



「………自惚れていいよ」

そう、ぽつりと呟いてくれた………。

「えっ………」

「………っ、瞳?星を見るんだろ?今はそっちに集中しよう。な?」

「う、うん………。た、巧………」

それって、ずっとずっと………私との先の将来も考えてくれてるってこと?

すごく嬉しいよ………。

そんな将来があれば………巧とずっと一緒にいられる未来があれば。



…………きっと私はこの上なく幸せだ。







ーーーーーーーー


プラネタリウムの後は、近くの公園のベンチに座ってお弁当を食べることにした。

「私、ちょっとお手洗いに行ってくるね?」

私は巧に一言そう言うと、お手洗いに向かった。

巧といたベンチからお手洗いまでは距離があり、思っていたより歩いてしまった。

巧を待たせているし、早く戻らなきゃ。

そう思っていたから焦っていたのかもしれない。

「きゃっ!」

「わっ!」

私は………、前から来た人に全く気付かずぶつかってしまった。


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