禁域―秘密の愛―【完】
分かってるーーーー………。
巧と一緒にいることは、そういうことだ。他の人では考えられないような出来事や、状況に耐えることだ……。
「分かってる……私なら大丈夫だよ」
少し、寂しいけれど……これくらい笑顔で言えなきゃダメだよね。
私が微笑んでみせると、巧も安心したように笑った。
「ごめんな………けど、本題はここからだ」
「え?」
「会ってくれないか?誕生会の後……夜になるから、そんなに長く一緒にはいられないけど。………分かってるよな?俺が………本当に誕生日を一緒に過ごしたい相手は誰なのか」
巧が私を熱っぽい視線で見つめ………そして、手を握ってきた。
全身が、火照るのを感じた。巧の思いが身体に流れ込むみたい。
私は、その思いが嬉しくて頷いた。巧が満足げに微笑む。
「………瞳、夜桜を観に行こう。前に、プラネタリウムを観た後に寄った公園。あそこが夜桜が綺麗な事で有名だ。今年桜の開花がとても遅かったからまだ咲いているだろう」