禁域―秘密の愛―【完】


私は、空いている所を探した。すると、ある桜の下の一角があいていたためそこにビニールシートをひき、座る事にした。

巧………早く来ないかな。

きっと、もうすぐここら辺一帯の桜の木は全部ライトアップされて綺麗な夜桜になる。きっと、凄く凄く幻想的なものになる。

巧と早く2人で見たいな………。

私は、そう思いながら巧を待ち続けた。



ーーーーそれから、約一時間後。



時刻は20時過ぎをまわっていた。
けれど………巧は来ない。ラインを確認してみるけれど、既読にすらなっていなかった。

どうしたのかな………巧が連絡無しに約束に遅れるなんて今までに無かった事だ。

お弁当もとっくに冷めてしまっているし………何より

「………くしゅんッ」

咳がでた。4月といっても、まだ冬の寒さが少し残るこの時期は夜は肌寒い。さっきから咳が止まらない。

「………っ、巧ーーー」


どうしたの………?何で、来ないんだろう………?





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