禁域―秘密の愛―【完】


「白浜女子大学は、進学科の卒業生も毎年進学しているし、教育の質も高いことで評判だからな。それに、綾瀬は将来確か………食品関係の仕事に就きたいんだよな?」

「はい」

料理をすることが好きな私は、将来多くの人が食べれるような食品やお菓子を宣伝したり開発したりするような会社に入りたいと思っていた。先生はその事を言っているんだと思った。

「食材の研究だったりすると、理系の分野が必要になってくるから、理系の学部がいいと思うが綾瀬は、理系がちょっと弱いだろ?ああ、弱いって言っても十分お前は国公立に行けるくらいの全体的な学力はあるんだがな………なんていうか、先生はもっとお前に上を目指してほしいんだよ。それが文系科目の大学に焦点を当てれば十分可能ということだ」

「はあ………」

「白浜女子大の経済学部は毎年大手食品会社に採用されてるんだ。そのほとんどが事務や宣伝、広報だと思うがまれに、食品開発もあるらしい」

「そうなんですか?」

その言葉で私は白浜女子大学に対して興味を持ち始めた。大学の学部を決めてしまうと将来がある程度固定されてしまうように思ってた。

けれど白浜女子大学はそんなことはないということだ。私の中の可能性が広がるということだ……。


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