禁域―秘密の愛―【完】

「それに、もしもだ。お前の将来の夢が変わった時も割りかし経済学部だと融通が利く。どうだ、考えてみないか?ただし、今のままだと合格ボーダーラインギリギリだが、頑張ってみる価値はある」

「………そうですね。興味があります」

私がそう返事をすると、先生の顔がパァッと輝いた。

「そうかそうか!いや、綾瀬ならそう言ってくれると思ってたよ。一緒に頑張っていこう。な?」

「はい」

今まではーーーー、自分の行きたい大学がどこかあまりハッキリしていなかったけれど………今日、大分それが鮮明になった気がする。

「白浜女子の経済学部か………」

私はどうやら、そこを目指すことになりそうだけど………巧は、どこの大学に進学するのだろう?

二者面談が終わって教室までの帰路で私は考えていた。

国立か、有名私大か………どちらにしろ名門校を目指しそうだけど。

分からない、けど…………今、私が何よりも望んでいるのは



「話したいよ………巧」




あなたが何を考えてーーーー、どんなことを思っているか。最近は全く話してないよ………。





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