禁域―秘密の愛―【完】
えーーーー…………?
「しかも……確か、桐谷君の誕生日だったんだよね。その日」
私は、その言葉を聞いた途端、全てが止まったような………そんな気がした。
………巧に婚約者ーーーー?
しかも………その人と会っていたのが…………誕生日の日?
何で?…………どうして?
その日は誕生会じゃなかったの………?
婚約者って誰なの?一体何が起こってるっていうの…………?
「そうなんだ………。綾瀬さんにめっちゃ夢中っぽいから桐谷君のこと憧れてるだけで、でもたまにチャンスあるかな?って思ったりしたけど。それだと本格的に諦めた方が良さそうだね………。だって、藤崎プリンスホテルだよ?超セレブしか入れないじゃん」
「ていうか、結局………桐谷君と綾瀬さんも近い内別れるんじゃない?第一、相手が大物過ぎるよ。あの桐谷商事の一人息子だなんて。せいぜい、高校時代の淡い恋の相手って感じ?結婚まで考えたら綾瀬さんは桐谷君にとって違うってことじゃないの?」