禁域―秘密の愛―【完】
巧は……私を見つめる。そして、ベッドの下に散らばっていた私達の制服を拾い上げた。
「向こう向いてるから……服着ろよ」
「巧……」
「悪かったな……ちょっと、頭冷やしてくる」
巧は、自分の服を着ると……部屋を出て行った。
巧ーーー……。
「……っ、」
まだ……巧に触れられた所が熱い。巧に触れられるのは……いやじゃない。だけど、あんなにお互いの気持ちがわからないまま……身体を重ねることは嫌だったんだ……。
「巧……」
何を考えてるの……?巧は何がしたいの?
私は、身体を重ねることじゃなく……それが知りたかったのに。
「っ……」
そう思っていると……扉が開き、二人分のカップと小さなお皿に入ったチョコレートを置いたトレイを持ってくる巧がいた。
「……座れよ。そこ」
そう言うと、巧は小さな灰色の円机のそばにある灰色の座布団に座るよう私を促す。
「う、うん……」
私が座ると巧もその隣に座り……トレイを置いた。