禁域―秘密の愛―【完】
「コーヒーと紅茶、どっちがいい?瞳は確か……どっちも飲めるよな?一応持ってきたけどどっちも」
「あ、紅茶の方が好き……」
「分かった」
巧は、ポットから紅茶をカップに入れる。凄く茶色い色……見たことないくらい綺麗。とても美味しそうな紅茶だ。ストレートティーだろう。
お皿の上にあるチョコレートも普通の袋入りで売ってるようなものじゃなくて、まるでショコラティエが作ったような凄く飾り付けが丁寧なチョコレート。
どこのブランドのものだろう……想像するだけで、なんだか怖い。
改めて……巧は、"違う所"に住んでる人なんだと実感させられた。
「悪いな……これだけしか無くて」
「ううん……そんなことない」
私は、紅茶を一口飲んだ。巧が初めて淹れてくれた紅茶は今までにないくらい凄く美味しかった。
「本当に……悪かった。さっきは……」
「巧……」
下を俯き、私を見ようとしない。そうだ……きっと、巧もあんなに乱暴なことをしたくて、したわけじゃないんだ。