禁域―秘密の愛―【完】
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「えーーーーッ!桐谷君と、桐谷君のおばあちゃん家に通うことになった!?」
「あ、愛ちゃんっ!声が大きいよっ!」
ーーー数日後。
私は、愛ちゃんに高校の食堂で桐谷君のことを話した。
それにしても、愛ちゃん、声が…………。
さすが、演劇部期待のエース………。
ここが食堂で、お昼を食べに来る生徒で周りが騒がしいことが唯一の救いだった。
「え、てか…………本当なの?ドッキリじゃないよね?」
愛ちゃんは、まだ疑わしそうに私を見てくる。
まあ、そうだよね。数日前まで、桐谷君が怖い怖いって、半端泣きベソかいてたのに。
そんな私が一気に彼と急接近したんだから、疑わない方がおかしいよね…………。
「………数日前の私なら、間違いなく逃げてた。けど、今は違うの。桐谷君と、おばあさんのお世話をしたいって心から思った。それに、桐谷君の言葉で私、勇気付けられたんだよ」
私のままでいいって、その言葉に。