禁域―秘密の愛―【完】

ーーーーーーーー


「えーーーーッ!桐谷君と、桐谷君のおばあちゃん家に通うことになった!?」

「あ、愛ちゃんっ!声が大きいよっ!」

ーーー数日後。

私は、愛ちゃんに高校の食堂で桐谷君のことを話した。

それにしても、愛ちゃん、声が…………。

さすが、演劇部期待のエース………。

ここが食堂で、お昼を食べに来る生徒で周りが騒がしいことが唯一の救いだった。

「え、てか…………本当なの?ドッキリじゃないよね?」

愛ちゃんは、まだ疑わしそうに私を見てくる。

まあ、そうだよね。数日前まで、桐谷君が怖い怖いって、半端泣きベソかいてたのに。

そんな私が一気に彼と急接近したんだから、疑わない方がおかしいよね…………。

「………数日前の私なら、間違いなく逃げてた。けど、今は違うの。桐谷君と、おばあさんのお世話をしたいって心から思った。それに、桐谷君の言葉で私、勇気付けられたんだよ」

私のままでいいって、その言葉に。


< 20 / 714 >

この作品をシェア

pagetop