禁域―秘密の愛―【完】
「えーーー?どういうこと?」
ますます、首を傾げた愛ちゃんに、私は事の経緯を説明した。
「ほーーーっ。あの桐谷 巧が瞳にそんなことをねえ…………。自分らしく、かあ。確かにあたしも、瞳らしくいることが一番いいって思う。そんな瞳が好きで、一緒にいるんだし」
「愛ちゃん………」
愛ちゃんまで、そんなことを言ってくれるなんて………。私って本当に周りに恵まれてるんだなあ。
自惚れでなく本当にそう感じてきた。
「………てかさ」
愛ちゃんは、何か企てているような笑みを浮かべると、“ちょっと、耳かして”と私に小声で言ってきた。
「んっ?」
そしてーーー、とんでもない爆弾発言をした。
「瞳と桐谷君さ………、良いカップルじゃない?てか、瞳、桐谷君のこと好きになったでしょ?」
………。
「………えっ、えぇッ!?」
今度は私が大声を張る番だった。周りの生徒が、何事かと訝しげに私達を見つめる。
………今度は、完全に注目の的だ。
「あらあ?綾瀬瞳さーーーんっ!大声をだしたらいけませんよお? このような公共の場で!」
「だ、誰のせいよっ!」