禁域―秘密の愛―【完】



ああ……本当に、全部全部悪い夢だったら良いのに。



ーーーー私は初めて自分の置かれた現実を激しく恨んだ。

こんなにも深く欲している人がいるのにその手を繋ぎ止めることができない無力な自分も…………。





ーーーーーーー



巧のお父さんに呼ばれた後、私は早退することにした。

放課後まで補習があるけどもう一秒たりとも、勉強する力が残っていなかった。

巧が………休み時間、どこかへ行っているうちに鞄を取った。


「瞳………あたし、一緒に帰るよ。瞳をこのまま一人で帰らせるの凄く心配」

そう言ってくれた愛ちゃんの申し出を断った。

大事な受験シーズンなのに私のせいで愛ちゃんの勉強時間をすり減らしたらいけない…………。

心配そうな顔をして先生の承諾ももらって私は家に帰ってきた。


「…………瞳、どうしたの?」

それから自分の部屋でずっとベッドに横たわり布団にくるまっている私をお母さんは心配して見に来てくれた。

「今日は、放課後まで補習だったんじゃなかった?具合が悪いの………?」



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