禁域―秘密の愛―【完】
「ていうかさ!今世紀の日本に、身分差なんて無いと思うけど。玉の輿って言葉もあるでしょ!」
「そうだけど………」
………やっぱり私なんかが、桐谷君を好きだなんておこがましいと思う。
「あっ!ほら、認めた!何だかんだで気になってんじゃんっ!」
愛ちゃんはそう言い、ニヤリと笑った。
「だ、だから違うよ!今のは、例えに賛成しただけ!き、桐谷君とそんな風になんて考えてないよっ」
「ウフフ、ムキになっちゃってえ。本当にウブで可愛いんだから。
そんなとこが堅物君だった桐谷君を動かしたのかもね?魔性の女って、こういう悪気ないのもいるんだ………」
「へ?」
何か、愛ちゃんが一人言を呟いてる。
な、何だろ?
怖いことだったらどうしよう………。
「ううん!何でもなーーーいっ!思わぬ楽しみができちゃった!
まあ、瞳!何があっても、あたしは味方だからね」
「う、うんっ」
そんな私の不安を他所に、愛ちゃんは嬉しそうに笑った。
私は、味方だって言ってくれたことが意味はどうであれ、凄く嬉しかった。