禁域―秘密の愛―【完】


「ありがとう、二人共。私の事………分かってくれて」

「瞳ちゃん………」

「………とりあえず、あがって?」

私は二人を部屋へと案内した。紅茶を淹れ、二人のところへ持って行く。

「ごめんね。せっかく、かれんちゃんがくれたチャンスだったのに………」

「何言ってるのよ………。私が謝るべきだよ。瞳ちゃんに嫌な思いをさせちゃったんだから………」

「………俺からも謝る。かれんに合コンの話を持ち出したのは俺だ。でも綾瀬、本当に………何があったんだ?あいつじゃ、藤原じゃ何故か感情的になりすぎていてあまり話にならなかった」

「………分かった。詳しく話すね」

それから、私は二人に合コンであった一連の出来事を話した。

園屋さんとの出会いと、何を彼と話したか。そして………最後、ホテルに誘われた時のこと。



< 256 / 714 >

この作品をシェア

pagetop