禁域―秘密の愛―【完】
『君が、上辺だけのものを見て女が簡単に男の好きなようになると思ったら大間違いなんだから………と言った時。
もちろん、今まで女にそんな事を言われたことは無かったから驚いたけど。それ以上に…………嬉しかったんだよ。
やっと………本当に俺の事を見て、何かを正面からぶつかって話してくれる人を見つけたってね。だから、どうしてももう一度、君に謝りたくて………そして、会いたくて必死だった。君との縁を絶対に切りたくない………そう思った』
「…………っ」
ーーーーまさか、だった。
まさか………園屋さんがそんな事を考えているとは思わなかった。
ただのふざけた女たらしのお坊ちゃんだと思っていたのに………。
彼は彼なりにずっと悩んで苦しんでいたなんて、そんなこと言うのは反則だ。
どうしよう………。園屋さんに嫌なイメージしかなかったから彼に凄くイライラしていたし嫌いだったのに。
「…………そんなことを」
ーーーーでも、そんなことを聞いたら…………
「園屋さんのこと………嫌いになれなくなるじゃないですか」