禁域―秘密の愛―【完】


「瞳………ありがとう。なんか、あたしが勇気づけられたね」

愛ちゃんは、私の言葉を聞くと………さっきの悲しげな様子からは一転して私に微笑んだ。

「ふふっ………。いつもと逆だね?なんか変な感じがする」

「そうだね………瞳も大人になったのね」

「ちょっと、愛ちゃん!私、もう25だよ!」

「アハハ、ごめんごめん」

私達は、笑いあった。

愛ちゃん………頑張っていこうね。
過去の傷も今のどんなに困難な道のりも…………全て、明るい未来へ繋ぐため。





幸せになろうねーーーー。







ーーーーーーー




そして…………ついに。


「ふぅ………」

今日は、園屋さんとのデートの日だ。

「大丈夫………だよね」

私は改めて鏡を見直した。
下が水色の膝丈スカートで上が白のレースワンピースに、ピンクのカーディガンを羽織っている。

うん、普通の25歳だ。


なんか思いっきりオシャレな格好をしたら、園屋さんにからかわれそうだし…………色々と敏感になる。

こういう緊張感も………巧との初めてのデート以来だ。




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