禁域―秘密の愛―【完】



「う、ううんっ………」

そう返した途端、更に顔が赤面した。返事をしたらしたで、どこか気恥ずかしい。

けれど、それよりも、桐谷君ともっと一緒にいたいと。

2人だけの時間を作りたいと………そう思った。


“ーーー桐谷君のこと好きなんじゃないの?”



私はその時、いつかの愛ちゃんの言葉を思い出した。

もし、この桐谷君に対する感情がーーー、“好き”というものなら。


私はーーー


「綾瀬………、良いのか?」

「っ、うんっ………」




桐谷君が、好きなんだ………。


「良かった………。めっちゃ緊張した」

桐谷君は私をそっと離すと、照れたように笑う。

その笑顔も………、口下手だけれど確かな優しさも。  

さっき、私を抱きしめた温かなぬくもりも。

その全部が、私を惹きつけて離さない。



これが、恋………。


私の初恋ーーー。
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