禁域―秘密の愛―【完】
「ち、ちょっと待って!どういうこと!?瞳ちゃん!だって、名前を呼んでいいかって聞かれたんでしょ!?」
「うっ、か、かれんちゃんっ………!」
向かいのかれんちゃんにこれでもかというくらい肩を揺さぶられた。
「そうよ!あたし達てっきり、付き合ってるかと思ったじゃないの!」
隣の愛ちゃんも責め立ててくる。
私も、愛ちゃんの言葉で気付いたのに………!
「おい!かれん、関口!落ち着け!まず綾瀬の話を聞くんだ」
一人冷静な藤咲君が、なんとか場をおさめてくれた。
「そ、そうね………藤咲君の言うとおりかも」
「うっ………。確かに………蓮が正しいわ」
「あ、ありがとう藤咲君………」
一人、第三者的な目をしている人がいて助かった。
「で?どういう事?瞳!」
「そうよ!瞳ちゃん!園屋のお坊ちゃんに告白されてないわけ!?」
「えっと………うん……その、それらしき気持ちのことを言われたり、名前で呼び合おうって言われたけど………」
そうだ…………私は、園屋さんに確実に惹かれているけど。
園屋さんにとっては、違うってことも…………恋愛感情で私と接してる訳じゃないということもあり得るんだ………。