禁域―秘密の愛―【完】


「最初、聞いた時は本当に驚いたけど。瞳ちゃんと、その園屋物産のチャラいお坊ちゃんがまさか…………って。でも、なんか話を聞いたら安心した。やっぱり瞳ちゃんって凄いよ」

「最初はともかくまぁ、良かった。結果が全てだ」

愛ちゃんも、かれんちゃんも藤咲君も………私の園屋さんの話を聞くと安心したように微笑んだ。

これでやっと皆を、本当に安心させられたのかな………。

巧と別れてから心配ばかりかけさせてたもんね………特に、この三人には。

「にしても、本当に安心ね。やっと、瞳が心から好きになれた彼氏ができたんだから」

「………へっ?」

私は、韓国風雑炊であるクッパをお箸で掴んだ手を止めた。


彼氏…………?



そういえば……………私


「…………言われて、ない」

「え?」

「園屋さんに、私の事どう思っているのか…………。私達は付き合っているのか………そういう類の話をしてない」


そう言った瞬間ーーーー



『っ、何ーーーーッ!?!?』


三人の悲鳴とも思える声が、レストラン全体に響き渡った…………。




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