禁域―秘密の愛―【完】
「私…………」
…………手が震えていた。
さっきまでの喜びが嘘みたいに消えていく。
「ちょっと、かれんちゃん。言い過ぎよ…………瞳の顔が青ざめてる」
隣の愛ちゃんが私の手を握りながら、かれんちゃんにそう言った。
「っ、私だってこんな事言いたくないわよ!でも、疑念を言わないでおいて瞳ちゃんが何も知らず傷付く事があったらもっと嫌だ……………」
「気持ちは分かるわよ、かれんちゃんの気持ちは………。あたしだって、その可能性を考えなかった訳じゃない。でも、あたし実際に彼と電話で話した時そんな風には思えなくて………混乱してる。けどせっかく、瞳が見つけた新しい恋なのに、それを真っ向から否定するのは………」
「じゃあ、愛ちゃんはこのまま瞳ちゃんをほっとけっていうの?瞳ちゃんが傷付く可能性が高いのに?どうして………!」
「そんな事を言ってる訳じゃないよ!」
「っ、かれんちゃん、愛ちゃん………!」
やだ、二人が私の事で口論になるのは…………。