禁域―秘密の愛―【完】


「………だったら、それでいいよ。けど、念の為に園屋のマンションは避けろ。理由をテキトーにつけて、どこか人の多い所で会うようにするんだ」

「うん、分かった………」

「ちょ、蓮……….!私は嫌よ!もう、瞳ちゃんを園屋の坊ちゃんに会わせるのは!」

「………かれん。綾瀬が決める事だ。俺達はアドバイスできても、決断を下すことはできない。それくらいお前ならわかるだろ」

「でも………」

「かれんちゃん」

かれんちゃんはただ、心配してくれているんだよね………。

だから、こんなにも強く私を引きとめようしている。


だけど私はーーーー



「やっぱり………私、この目で本当の事を確かめたいから。だから優斗さんを信じてみるの…………。かれんちゃんには心配かけちゃうけど…………許して?ね?」

「瞳ちゃん…………」

かれんちゃんの目にうっすらと涙が溜まっているのが見えた。

本当にありがとう、かれんちゃん。

そこまでの強い気持ちで私の事を思ってくれて…………。

「っ、…………何かあったら、直ぐに連絡してね。私も、蓮も、愛ちゃんも、瞳ちゃんの味方だからね!」

「うん!ありがとう」

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