禁域―秘密の愛―【完】
私、巧と付き合っていた高校時代から、何も成長してない………。
そんな人といてもいずれ別れる可能性の方が高いのに。
それでも…………
「優斗さん………」
真っ直ぐ私を見てくれた………彼に夢を見てしまったんだ。
「馬鹿………。本当に私ダメだ………」
いつまでこんなことを繰り返すんだろう………?
夢はーーーー、
……………巧の時みたいにいつかは、醒めるものなのに。
ーーーーその時だった。
「…………あっ、」
スマホが鳴りだした。けれど、とても電話に出れる気分ではない。
一瞬仕事のことかと思ったけれど今日は大分スムーズに業務は進んだので違うと思った。
ということは、プライベートの可能性が高い。
悪いけれど、後にしてもらおう………。
私は、電話を無視を続けることにした。
でもーーーー
「…………っ」
いつまでもいつまでも鳴り続ける電話。そのうち、留守電になるように設定してあるけれど、テレビもつけていない一人暮らしのアパートの沈黙に流れるそれは、あまりに長すぎた。
「っ、ああ!もうっ!!」
電話にでればいいんでしょっ!?でれば!!
「はい!綾瀬ですっ!」