禁域―秘密の愛―【完】
「………ごめん、私ちょっと………」
私はこれ以上、優斗さんのせいで悩むのを避けたくて。同僚の元を去り、お手洗いに行くことにした。
「えっ、あっ!ちょっと………!全く………さすが、綾瀬さんね。恋愛したら相当一途そうだもん。そんな簡単に他の男にはときめかないってことか…………。次のページの人もクールな感じでもの凄くイケメンなのに」
……………私は、知らなかった。
ーーーー1000人以上の従業員をリストラの危機から救う!復活!桐谷商事の若き未来の超クールイケメンホープ
桐谷 巧ーーーー
次のページに…………誰が載っていたか。
そして…………第二の運命の歯車が狂おうとしていたことにーーーー。
ーーーーーー
「………はぁ」
あの後なんとか、全速力で仕事を終わらせ定時で帰ることができた。
私は帰るや否やベッドにダイブし………寝っ転がった。
「もう…………やだ…………」
全部……全部、やり直せたらいいのに。優斗さんと初めて会った時から、今までの記憶を全部消してやり直せたらいいのに。
「っ、大体………、住んでる世界が違ったんだ………」
相手は、大企業の次期社長で………私は一企業の何の変哲もない普通の会社員。