禁域―秘密の愛―【完】
私達、本当に恋人同士なんだ………。
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しばらくして優斗さんは、木箱を持ってきた。大きさとしては中ほどの正方形の箱。
「何、これ?」
「家庭用プラネタリウム」
「えっプラネタリウム!?」
プラネタリウムという言葉に私は顔をパッと輝かせた。
「前、瞳言ってたよね?星が好きだってさ。本当は、前、マンションに誘った時プラネタリウムを見せたくて誘ったけど………とんだ邪魔が入って見れないままだったからさ」
「そ………うだったんだ」
やっぱり、藤原さんとのこと…………私が勘違いをしていたんだ。
「ごめんね…………」
「いいよ………俺も言葉足らずだったし。その華美のことだけど………、俺達は今は本当に何も無い。あいつが一方的に、俺を追いかけ回してただけだから。今度俺の前に現れようものなら、きちんと言っておく。だから………俺を信じてくれ」
「うん………信じるよ」
今は自信を持ってそう言えた。彼は、優しく私に微笑んでいた。