禁域―秘密の愛―【完】
優斗と私は、ソファーの前にあったガラス張りのテーブルをよけ、絨毯の上に寝っ転がった。
「……わぁっ……!」
部屋のライトを消すと………さっき、優斗が操作したプラネタリウムが、瞬く間に天井に様々な星座をうつしだす。
「凄い…………」
家庭用プラネタリウムって初めて見たけど、思ったより凄く迫力があって魅力的だ…………。
「88星座を壁に写すらしい。俺も、初めて見たけど…………綺麗だな、星って」
「でしょう?だから、いいんだよ?自然って」
「そうだな。勉強しとくよ」
「ふふっ………」
それにしても、本当に綺麗だな…………。
「ありがとう。こんなに、綺麗なもの見せてくれて…………」
「俺こそ………瞳が喜んでくれてよかった」
「当たり前だよ………」
こんな綺麗な物を見せられて、喜ばないはずがない。