禁域―秘密の愛―【完】


もし優斗だったら…………と思ったけれど、彼も同業で働いている身だ。私の気持ちも分かってくれるだろう。

そう思って、私は目の前の仕事に専念した。



ーーーーそして、仕事が終わり、アパートに帰る。時刻はもう20時を過ぎていた…………。残業も残業だ。

「うーん………」

着信履歴を見ると、電話の相手はやっぱり優斗だった。

ご飯の誘いだっただろうか。なんだったんだろう…………。

と、思ったけど…………意識が段々と遠のいてくる。とても眠い…………。

その時だった。LINEが来ていてーーーー、相手は優斗で。

内容を確かめようとしたけれど、その瞬間私は夢の世界へと誘われた。


「っ、う…………ん?」



ーーーー翌日。早くに目が覚めた私は、慌ただしく会社へ向かう準備をした。急いでシャワーを浴びパンを噛みながら着替える。

そして、LINEをやっと見ることができた。



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