禁域―秘密の愛―【完】


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瞳、お疲れ。電話してもでないから、LINEしたよ。新商品の時期で忙しいよな。だから、時間が空いたら返事をくれ。

実は、話したい事があって今日の昼か夜、会えないかと思って連絡したんだ。

別に大した用事じゃないから、今日が無理だったら瞳がいい日を教えて。
俺もスケジュールを調整してみるから。というわけで、返事待ってる。
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「用事…………?」

一体何だろうと思いつつも、優斗に会えるのが嬉しくて私は返信を打つ。



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おはよう、優斗。今、LINE見ました。返事が遅くなってごめんね。
うん、是非。私も会いたいです
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と、次の文章を打とうとした時

「……っ、…………あ?」

目眩がして、一瞬視界がグニャリと歪んだ。

「え…………?」

何だったんだろう…………。そういえば、頭も少し痛い気がする。

「疲れてるのかな…………」

ここ数日ずっと、残業でろくに休みもなかったからだろうか。でも、新商品のパブリシティの日はすぐそこだし頑張らなきゃ。

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