禁域―秘密の愛―【完】
私は、続きの文章を打った。
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お昼、空いてるからまたいつものカフェの前で待ち合わせしましょう。楽しみにしとくね。
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「…………はぁ」
そろそろ、7時半だ。いい加減地下鉄に乗らなきゃ、始業時刻に間に合わない。
でも、身体が重い……………。
「よし…………」
なんとか私は立ちあがった。
今日は優斗とランチの約束もしたし、頑張れる。明後日は休みだし。
そう思いながら、私は重いアパートの扉を開けたけれどーーーー……………
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A.M. 11:55
「…………っ」
私の体調は良くなるどころか、段々と悪くなっていった。頭痛だけでなく、気分も悪く吐き気がする。どうしても自分のデスクから動けない。
「………おいおい、綾瀬、お前どうしたんだ?大丈夫か?」
近くの同僚にとうとう指摘されてしまった。
「大………丈夫です」
この忙しい時に私だけ休む訳にはいかない。