禁域―秘密の愛―【完】

12時になり、私は身体を起こし、優斗と待ち合わせのカフェへ向かった。なんとか、着くとお店の前で彼を待つ。

「…………あ」

優斗らしき姿が前方から見えた。

けれど…………

「うっ、ーーーー」



もう、ダメーーーー……………。



そう感じた瞬間………私は意識を失った。




ーーーー



「……………っ、」

視界が…………ぼやけている。
ここは、どこ…………?

どうやら誰かの部屋のようだ。
そして、前方にあった扉が開き誰かが入ってくる。

…………シルエットは、男の人だ。



優、斗…………?



「優………斗………?」

私が、そう言った瞬間ーーーー、相手は息を呑んだように見えた。

「っ…………?」

近くで彼を私は見つめる。

…………違う。優斗は細いけれど体つきがいい。けれど、この人は優斗よりも細く、まるでモデルのような体型。



だ…………れ…………?



初めて会う人なのに…………なぜか、凄く凄く懐かしいーーーー。

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