禁域―秘密の愛―【完】


すると相手は…………私を抱き寄せた。

なんて…………あたたかい腕だろう。そして、私はこの腕を知っている。その腕の温かさが何故かあまりにも切なくて、胸が凄く締め付けられる。




ーーーーそうだ、この、腕は……………






「……………目、覚めた?」

「う…………」

しばらくして、寝ていた私の傍についていたのは………優斗だった。

「優……斗………」

「よかった………目が覚めたね」

優斗は私の手をギュッと握り本当に安心したように私を見ていた。

「ここは………?」

「俺の部屋だよ。いきなり、俺が来た途端、カフェの前で倒れるからビックリしたよ。瞳、39度も熱があったんだ。俺が来なかったらどうなってたか…………想像したらゾッとするよ。よかった………無事で」

「そ………うだったんだ……」

どうりであんなに、苦しかった訳だ………。

「それで、急いでマンションに連れてきたんだ。連れてきた後、冷えピタやら、風邪薬やら薬局に買いに行ったからちょっと出たけど直ぐに帰ってきたよ」
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