禁域―秘密の愛―【完】
私が………、桐谷君の傍にいていいはずないのに。
「頭痛くなってきた………」
保健室に行こう。
そして、ちょっと寝かせてもらおう。そう思い、私は歩きだした。
「目が覚めたら、すべて忘れてたらいいのに………」
桐谷君ことを。この初めて知った感情を。
でもきっと、忘れられないから苦しいんだ………。
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「失礼します………」
保健室に行くと、人の姿がなかった。
「いないのかな………」
しばらく教室には戻りたくないし………、悪いけど、勝手に休ませてもらっても良いかな?
そう思いベッドのカーテンを開こうとした時………、それが先に開いた。
「!」
現れたのは、茶髪でロングヘアーの目鼻立ちがハッキリとした女の子だった。
フランス人形を彷彿とさせる美少女で、私はその美しさに息を呑んだ。
「どうしたの?」
女の子が、ニッコリ笑って私に問いかけてくる。その表情も、とても愛らしかった。