禁域―秘密の愛―【完】
とても綺麗な顔で微笑み、かれんちゃんはそう言った。
こんな顔をされたら断れない。
「私で良ければ………」
私が返事をすると、更に彼女の顔がぱぁっと輝いた。
「わあ!嬉しい!私ねっ、見ての通り保健室登校なの。だから、本当に友達が少なくて………、綾瀬さんがそう言ってくれて良かった!」
かれんちゃんは、興奮しながら私の手を握った。
こんなに喜んでくれるとは思わなかったので、多少戸惑った。
けれど、その笑顔を見れば私の答えは間違いでなかったのだと思った。
その時ーーー
「ーーー瞳っ!」
勢いよくドアが開き、顔を出したのは………
「愛ちゃんっ?」
息を切らしながらも、安心したように微笑んだ愛ちゃんだった。
「良かった、瞳………!ここにいた………!」
「愛ちゃん、どうして?」
「どうして?じゃないよ!なんか朝から瞳は変だし、桐谷君は、女に囲まれて瞳のこと質問責めされてるし、瞳はいないし………!ああ、もうっ!心配するに決まってるじゃん!」