禁域―秘密の愛―【完】
「わ、たしっ………」
本当は、愛ちゃんにも、桐谷君にも言いたいことが沢山ある。
今まで心の奥底に閉じ込めていた思いが一気に溢れ出し、涙が溢れた。
「瞳………。大丈夫だから」
「愛ちゃ………っ」
「大丈夫だから………」
そう言って、愛ちゃんは私を抱きしめた。
「………立てる?ゆっくり話せるとこ行く?」
私はその問いに頷くと、立ち上がった。
「………ごめんね、かれんちゃん。また来るから」
「大丈夫?私も一緒にーーー」
「ごめんなさい。………瞳、今かなり混乱してるので上手く話せないと思います。
だから、大丈夫です。あなた、体調が悪いんでしょう?休んだ方がいいですよ」
「………そうですね。瞳ちゃん、元気になったらまた来てね」
かれんちゃんはにっこり微笑んだ。私は、できるだけの笑顔で頷いた。
「さっ、瞳、行こう?」
愛ちゃんはそう言うと、私の手を引き保健室の外へと連れ出した。