禁域―秘密の愛―【完】
「泣くな………。瞳の泣き顔は好きじゃない。ずっと、高校の時から言ってるだろ?」
「だって………だって、巧がっ………」
「また、俺のために泣いてるのか………。本当にどこまでも、お人好しだな………瞳。お前はやっぱり変わっていない。どこまでも純粋で…………優しくて、真っ直ぐで…………俺を、惹きつけて止まない」
「巧っ…………。私、私だってーーーー」
大好きだったよ……………ずっとずっと。
あなたを一日たりとも忘れたことなんて無かった。
そう、言おうとした時
「…………瞳の気持ちは知ってる。さっき、寝言で言っていた。だから、俺も止められなくなった」
巧は信じられない事を口にした。
「…………え?」
嘘…………!?私、そんな恥ずかしいこと………してたの!?
さっき、巧の夢を見たのは事実だけど…………!
「…………っ!」
一気に恥ずかしくなった私は、巧の腕から離れようとした。だってこんなの…………こんな気持ちの知られ方って!
「瞳………何で離れるんだ?」
「だ、だって………そ、そんなっ気持ちの知られ方…………っ、恥ずかしすぎて顔向けできないっ…………きゃっ!」
巧は、勢い良く私の腕を引っ張ると、また私を抱きしめる。
「っ、やだやだ!離して、巧っ………。恥ずかしいっ………!」