禁域―秘密の愛―【完】
「瞳……………」
「巧……………」
その瞬間ーーーー、巧と私はお互いを欲した。
目線が合った瞬間、さっきよりも何倍も強い力で抱き寄せられ、巧は私の唇を奪う。
「………んんっ………!んっ……」
激しく、どこまでも奪われるようなキスーーーー。
「…………っ、あ…………」
そのまま、私は巧に布団へと押し倒された。
私たちは、お互いに絡み合い浴衣を脱がし合う…………。
「凄く綺麗だ…………瞳」
「やっ………あんまり、見ないで…………」
私は恥ずかしさで思わず顔を手で覆った。けれど、巧はその手を解き
「…………隠すな。瞳を隅々まで俺は奪う。奪い尽くす。優斗さんじゃない…………俺だけを見ろ」
…………そう、囁いた。私を一瞬にして動けなくして、捕えるその声でーーーー。
「た、くみ………っ」
それだけでもう……………
巧しか見えないーーーー。