禁域―秘密の愛―【完】


「………それに、相手と一緒にいたいかなんて、周りが決めることじゃない。
大体、自分に対して、瞳はネガティブになりすぎ。
まあ、瞳は素直だし色々言われたら、そのまま受け取っちゃう性格なのはわかってる。
けど………、瞳はいいところが沢山ある。自信もって」

「愛ちゃん………。ありがとう」

愛ちゃんからの様々な言葉が胸にしみた。

そうだよね。
私は、私らしくいればいい。

桐谷君にもそう教えてもらったのにね………。

「とりあえずさ、桐谷君に会ってきたら?ちょうど休み時間だし。教室にいるかもよ」

「うん、ありがとう。愛ちゃんーーー」


ーーーその瞬間、図書室のドアが勢いよく開かれた。

「えっ………?」


そこにいたのはーーー

「綾瀬………、探した」

「桐谷、君………?」

息を切らせながら私を見つめ、微笑む桐谷君だったーーー。

「わ、タイミング良すぎ!あの様子だと相当走り回ってたみたいね?瞳に会うために!」

愛ちゃんがクスクスと笑う。そして、椅子から立ち上がると

「頑張ってね、瞳。あたしは教室に行ってるからさ」

そう言って、図書室を出ていった。
< 44 / 714 >

この作品をシェア

pagetop