禁域―秘密の愛―【完】
「………それに、相手と一緒にいたいかなんて、周りが決めることじゃない。
大体、自分に対して、瞳はネガティブになりすぎ。
まあ、瞳は素直だし色々言われたら、そのまま受け取っちゃう性格なのはわかってる。
けど………、瞳はいいところが沢山ある。自信もって」
「愛ちゃん………。ありがとう」
愛ちゃんからの様々な言葉が胸にしみた。
そうだよね。
私は、私らしくいればいい。
桐谷君にもそう教えてもらったのにね………。
「とりあえずさ、桐谷君に会ってきたら?ちょうど休み時間だし。教室にいるかもよ」
「うん、ありがとう。愛ちゃんーーー」
ーーーその瞬間、図書室のドアが勢いよく開かれた。
「えっ………?」
そこにいたのはーーー
「綾瀬………、探した」
「桐谷、君………?」
息を切らせながら私を見つめ、微笑む桐谷君だったーーー。
「わ、タイミング良すぎ!あの様子だと相当走り回ってたみたいね?瞳に会うために!」
愛ちゃんがクスクスと笑う。そして、椅子から立ち上がると
「頑張ってね、瞳。あたしは教室に行ってるからさ」
そう言って、図書室を出ていった。