禁域―秘密の愛―【完】

そしてーーーー

『………瞳?』


確かに………電話越しだけど巧の声が聞こえたんだ。

「巧…………っ」

愛ちゃんは、巧に電話をかけてたんだ…………って、

「あ、愛ちゃん!」

そうか、愛ちゃんは巧に電話をかけてたんだ…………!何でもっと早く気付かなかったんだろう…………!

「その声は………本当に桐谷君じゃない!」

けれど、そんな私を他所に愛ちゃんは少し興奮状態のまま電話を続けていた。一歩私がスマホを奪おうものなら、すぐに止められる。

あぁ………愛ちゃんのこの神業にはやっぱり敵わない。

『…………誰だ?瞳じゃないな』

けれど、いきなり私の番号から別の声がしても冷静に対処する巧は………やっぱり凄い。

「あらっ、桐谷君って相変わらず瞳以外の女の事には鈍いのね!あたしよ、あたし。関口 愛よ!今、瞳と一緒にいるの!」


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