禁域―秘密の愛―【完】
「瞳………園屋さんの事は、辛いだろうけど………ちゃんと話をしてさ、それで幸せになってよ?あたし達も良い方法考えるから。ね?」
「うんっ………。ありがとう………、愛ちゃん、翔季君」
「うん。…………よし、そしたら?」
「へっ?」
「呼んじゃおうか!」
愛ちゃんはそう言ってどこかイタズラっぽく笑った。
「呼ぶ………?」
呼ぶ、って何をーーーー
その時だった。
「あっ!?」
愛ちゃんは、テーブルに置いていた私のスマホをいつの間にか奪っていた。
「ち、ちょっと………!何するの!」
私は慌てて愛ちゃんを止めようとするものの、時既に遅し。愛ちゃんは誰かにもう電話を繋げている。
「あ、愛ちゃん………」
なんか…………前にもこういうことがあったような。
………もはや、愛ちゃんの私のスマホを奪う神業には焦りを通り越して敬服するしかなかった。