禁域―秘密の愛―【完】
セダンは一時間半ほど走った。そして、走る度に都会の喧騒からは離れ…………周りは一気に田畑や草花、山々に囲まれた田舎町へと変化した。やがて、セダンは望遠鏡が設置されてある展望台へと辿り着いた。
「っ、わぁ………!」
本当に、夜空に一面の星が瞬いてる………!
セダンの中からでもよく分かるからよっぽどだ。
「凄い………!凄いね!巧!こんな場所があったんだね!」
「ああ。ていうか、喜ぶの早いな、瞳は。連れてきた甲斐がある」
巧はそう言って笑いながら、私にセダンから降りようと言い、私達は展望台の方へと向かった。
木材でできた茶色いデッキ上の展望台は綺麗に整備され、私達は段差になっている所へ座った。
もう日付が変わろうとしているからか、周りには誰もいなかった。
「………静かだな、ここは」
「そうだね……」
ーーーー本当に、本当に静かだ。静かで…………そして、美しい。
見上げると夜空一面が星で輝いていて……それが、失われるということがない。
まるで………これからもずっと未来永劫その輝きは変わらないというように。