禁域―秘密の愛―【完】
「ごめ………んなさい………」
巧の手を握りながら、私は………そう言うことで精一杯だった。
「………あ、いや。俺もごめん……。取り乱して………」
優斗の声も心無しか落ち着きを取り戻した。
「………何してた?昨日も何度も電話したけど、でなかったから心配したんだ。アパートまで行ったけど明かりがついてないし」
「え、っと………友達と食事に行ってたの………。それで、久々にお酒を飲んだら酔いつぶれちゃったみたいで………それでそのまま友達の家で寝ちゃった………」
私は、今考えついた精一杯の嘘を………優斗についた。
昨日何をしてたかなんて。今、隣に誰がいるかなんて。言えるわけがなかった………。
「そうだったのか………。瞳はお酒が弱いからな。気をつけて飲むんだぞ」
「心配かけてごめんね………」
「………いや。瞳が楽しんでるみたいでよかったよ」