禁域―秘密の愛―【完】
「………はい。初めまして、綾瀬 瞳と申します」
私は緊張しながらもはっきりと自己紹介した。
少しでも、気を張っていないとこの場の空気にのまれそう。
それに………巧の事も、どうしても気になって見てしまう。
「………瞳さんか。可愛らしい方じゃないか」
「そうね………。失礼ですが、おいくつなの?お仕事は?」
「あ………、も、もうすぐで26歳になります。仕事は………、三好製菓の宣伝部に所属しています」
「なるほどね。聞いてみたら、優斗とは大学も違うみたいだし何も接点がないようだけど、優斗とは一体どこで出会ったのかしら?」
「えっ………?」
優斗とどこで出会ったか。
それは…………
「飲み会だよ。知り合いがセッティングしてくれた。それがどうだっていうんだ?」
「飲み会?」
私の代わりに答えてくれた、優斗の言葉を聞いたご両親の顔色が一気に変わる。