禁域―秘密の愛―【完】


「……ま、まぁとりあえず、かれんちゃん達に連絡しようよ。ねっ?」

何やら、犬猿関係になりつつある二人を落ち着かせ私はそう言った。

「そうね!藤咲君が来ても、ヤキモチ妬かないでよ?桐谷君」

「しつこい、妬くわけないだろ。それに、あいつは柴咲と付き合ってるんだって聞いたことがある」

「まぁ、そうなんだけどね!念のため!」

愛ちゃんは、なお嬉しそうに笑うと電話をかけ始めた。

「はぁ、全く関口のヤツ………」

「でも、ちょっと………嬉しいな」

「は?何がだよ?」

巧が、かなり怪訝そうに私を見た。

「だって………想像してなかったから」

今みたいな………未来を。

「巧や愛ちゃん達と………もう一度こうやって、軽口を言いながら笑える日が来るなんて」

巧と別れたあの時ーーーー、諦めた瞬間を取り戻せたようで嬉しいんだ。


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