禁域―秘密の愛―【完】
優斗は………私達を真っ直ぐに見つめていた。
その表情の無さが余計にその場の空気を恐ろしくしていた…………。
「ッ、ど………して………」
驚きと恐怖で私は、ただただ私達の元へ近付いてくる優斗を見つめるしか無い。
「瞳…………、瞳!しっかりしろ!とりあえず、車から降りるんだ………」
巧のその一声で、何とか意識を取り戻し、やっとの思いでドアを開ける。
「…………瞳」
ドアを降りた瞬間ーーーー、優斗と目が合った。
「ーーー………っ!」
ーーーー身体が………ピクリとも動かない。怖い。
一体…………一体、どうしたらいいの?
「………瞳、遅かったじゃ無いか?ずっと、待ってたんだよ?」
「っ、え………?」
けれど………優斗は私を責め立てることも、怒鳴ることも、殴ることもなくーーーー
私を………抱きしめた。
「ゆ、優………斗………?」
一体………何が起こったの………?