禁域―秘密の愛―【完】
「瞳………、ずっと待っていたよ。園屋家の使用人に君達の居場所をずっと探らせていて、君の親友のアパートにたどり着いたんだ。分かってるよ、瞳。今はただ動揺しているだけなんだろう?俺の両親のこともあってーーー………昔、付き合ってた男も現れたから」
「ーーーー!?」
なぜ、なぜ優斗が今、それを知ってるの………!?
そして私は、同時に気が付いた。
次の瞬間、優斗は私の背後にいた巧を初めて見たことを…………。
…………分かった
優斗に抱きしめられ、視界は遮られているけれど………確実に分かった。
優斗は今までに無いほど………巧に対して敵意を露わにしているーーーー。
「…………優斗さん、知ったんですね。瞳と俺が………高校の時に恋人同士だったことを」
「あぁ………巧君。君には、本当に失望したよ。いくら瞳と昔付き合っていたとはいえ………今、朝香の婚約者である君が、この俺の女を誘惑したなんてね…………。中々ナメた真似をしてくれるね?」
「ゆ、優斗!そんな言い方やめて………!」
私は………私の意思で巧と愛し合うって決めたのに。それをまるで一方的に巧が悪いと言わんばかりの言い方は許せなかった。