禁域―秘密の愛―【完】
ーーー私が優斗に反論しようとしたその時だった。
「その通りだよね、本当に」
また、背後から聞き覚えのある声がして………私は優斗から離れ、振り向いた。
「あなた………は………」
私のホテルでの彼にあった時の嫌な予感は的中したのだとこの時知った………。
「やっぱりアンタだったか…………啓史兄さん」
巧の従兄弟………啓史さんと朝香さんがそこにいた。
「そうだ………。君が瞳を連れ去った後、啓史さんが朝香と俺に全て話してくれたよ………。君達が高校時代付き合っていて今もそうなっている可能性は、大いにあるとね………勿論、最初は信じなかったよ。でも………これを見せられた時全てを信じるしかなかった」
そう言って巧と私の前に差し出された一枚の写真。それは………
「いつの間に………こんなもの………」
それは………ホテルの駐車場で、巧と私がキスをしている正真正銘言い逃れのできないものだった………。
「巧に、綾瀬さん。僕を責めるのはやめてくれよ?婚約者と恋人を欺き、君達がこんな悪い事をしているっていうのを僕はただ優斗君と朝香さんに伝えただけだからね。悪いのは君達だよ」